古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ライカレンズの価格高騰(その2)

以前所有していたズマロン三半とLeica M1+Leica M8など ライカレンズの価格高騰についての続編であるが、実際に2016年当時の自分が知る限りのライカレンズの相場と2022年現在の大雑把な相場を調べ比較して表にしてみた。 レンズ名 2016年時の価格 2022年現在…

ライカレンズの価格高騰(その1)

Leica MMonochromとライカのレンズ 一昨年あたりからライカのレンズの価格が軒並み高騰していて、ライカインフレともいうべ現象が起きている。僕自身ショックなのは、ズマロン三半という愛称で呼ばれるSummaron 35mm f/3.5レンズのM型のタイプが10万以上でし…

本薬師寺金堂跡の礎石群(その8)

本薬師寺金堂跡の礎石群(その8) 別の角度から本薬師寺跡の金堂の礎石群を撮影。礎石まわりの背景のボケ味が他のレンズでは出せないようなソフトフォーカス的な表現である。ライカのSummilux 35mm f/1.4レンズの個性的な写りは美しい。礎石に注ぐ太陽光の…

500pxでモノクローム写真が売れた

500pxという写真投稿サイトで、モノクローム写真が売れていた。この写真は法起寺で三重塔を撮影したものである。空にカラスが写っているのもいいタイミングであった。ストックフォトとして売れたようである。500pxには2013年から投稿をしている。昨年あたり…

本薬師寺金堂跡の礎石群(その7)

本薬師寺金堂跡の礎石群(その7) 再び本薬師寺金堂跡の礎石シリーズ。正面から撮影した金堂の礎石。この形から想像するに、建造物のコーナーに置かれたものであろうか。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気ブログラ…

本薬師寺跡の境内と礎石群

本薬師寺跡の境内と礎石群 本薬師寺跡の境内を撮影。多くの遺されている礎石群と背景に大和三山の一つである畝傍山。藤原京という、かつて隆盛を誇った古都の名残を感じる場所である。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。…

本薬師寺西塔跡の心礎

本薬師寺西塔跡の心礎 本薬師寺東塔跡の心礎 一枚目の写真は本薬師寺の西塔跡の心礎である。本来なら本薬師寺東塔跡の心礎(3孔式)のように、中央に大きな円形の穴が開いていてもいいはずだが、この心礎は出ほぞ式である。東西の塔の心礎の形が違うのは不…

500pxで写真が売れた

写真は、奈良県宇陀市大宇陀の遠景である。この写真が昨年末に500pxという写真投稿サイトで売れていた。撮影したのは、2016年であり結構前のものである。これまでも度々写真は売れていたが、今回嬉しかったのは、ライカのSummaron 35mm f/3.5レンズで撮影し…

本薬師寺跡の御堂

本薬師寺跡の御堂 本薬師寺跡にひっそりと佇む御堂。中には仏像が鎮座しているが、名前は知らない。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気ブログランキング

万葉集の和歌からお気に入りを二首

本薬師寺西塔跡からの遠景 今回は好きな「万葉集」のお気に入りの歌を二つ挙げてみたい。 ①藤原の 大宮仕(つか)へ 生(あ)れ付くや 娘子(をとめ)がともは 羨(とも)しきろかも 作者不詳 藤原の大宮仕え、その仕え者としてこの世に生まれ付いたおとめた…

本薬師寺跡から望む畝傍山

本薬師寺跡から望む畝傍山 本薬師寺跡から望む大和三山の一つである畝傍山。手前の木の枝に焦点をあてて撮影。Summilux 35mm f/1.4レンズの持つ柔らかなボケ味が背景をほんわかとした少し温かい雰囲気にしている。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summi…

本薬師寺跡に置かれた万葉歌碑

本薬師寺跡に置かれた万葉歌碑 橿原市には万葉歌碑が23か所に置かれている。さらに香具山・万葉の森周辺歌碑が9か所あるので、合計32か所もの場所に置かれている。これを巡るだけでも万葉歌碑を十分に楽しめる。ただし、場所によっては分かりにくいところに…

本薬師寺金堂跡の礎石群(その6)

本薬師寺金堂跡の礎石群(その5) このところ段々と寒さがきつくなっている。奈良も2月が最も寒い時期なので、もうすぐ久々に雪が降るかもしれない。柔らかい太陽光が、本薬師寺跡の礎石群に反射して美しいと感じた瞬間。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ2…

本薬師寺跡金堂の礎石群(その5)

本薬師寺跡金堂の礎石群(その5) 本薬師寺跡金堂の礎石群シリーズがつづく。金堂の礎石と思われる巨石が境内に10個以上存在する。その一つ一つを丁寧に追っていきたいと思いながら写真を撮っている自分がある。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON…

本薬師寺跡金堂の礎石群(その4)

本薬師寺東塔跡の礎石群(その4) 午後からの日射しがとても柔らかくなった瞬間、それぞれの礎石に対して個性豊かに光を照らしていく。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm f/1.5である。 人気ブログランキング

本薬師寺跡金堂の礎石群(その3)

本薬師寺跡金堂の礎石群(その3) 本薬師寺金堂跡の礎石群シリーズ。レンズは、コシナのNOKTON Vintage Line 50mm f/1.5である。礎石の細かい粒上部分までしっかりと写しているところが、このレンズの描写力だと思う。オールドレンズにはない写りである。 …

Leica M11が発表された

View this post on Instagram A post shared by Leica Camera France (@leicacamerafrance) www.instagram.com ついにLeica M11が発表された。価格は118万8000円で、2022年1月14日10時より注文・予約を開始するとライカのHPにはアナウンスがあった。また、こ…

本薬師寺跡金堂の礎石群(その2)

本薬師寺跡の礎石群 午後からの柔らかい日差しが礎石群にあたった時の陰影。 撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm f/1.5である。 人気ブログランキング

本薬師寺跡金堂の礎石群

本薬師寺跡の礎石群 大官大寺跡から歩いて約20分のところに本薬師寺跡がある。本薬師寺跡は、近鉄畝傍御陵駅前から歩けば約15分ほどなので、そちらから行く方が近い。 今回はNOKTON Vintage Line 50mm f/1.5を使っての撮影。前回とは違う礎石群の陰影を撮っ…

大官大寺跡から香具山を望む

大官大寺跡から香具山を望む 大官大寺跡から香具山までは歩いてすぐである。藤原京時代には、大官大寺では金堂と講堂が同一の規模と構造だったことが分かっており、藤原宮大極殿と並ぶ大きさだったようである。そこから真っすぐ北に香具山が見えるというのは…

大官大寺九重塔の跡地

大官大寺跡にて 大官大寺とは、もともとは舒明天皇(天武天皇の父)が建立したとされる『百済大寺』がその起源とされ、その後、新たに高市の地へ移し建てた『高市大寺』になったと言われている。しかし最近では諸説があり、高市大寺の存在そのものが疑問視さ…

大官大寺跡にて

大官大寺跡にて 甘樫丘から歩いて約20分で、写真の大官大寺跡に行くことができる。かつての藤原京の官寺として栄えた大官大寺の栄華の痕跡はなく、今はただ石碑が建つのみである。古都の名残と滅びの美を感じる場所。曇り空がモノクロームの写真によく映える…

雷丘近くの万葉歌碑

雷丘付近の万葉歌碑 甘樫丘から大官大寺跡へは歩いて約20分ほどで行ける。その途中に雷丘(いかづちのおか)がある。『日本書紀』や『日本霊異記』に雄略天皇にまつわる逸話が残されている本当に小さな丘という感じの場所である。さらに少し歩くと写真のよう…

甘樫丘から香具山への道

香具山を望む遠景 甘樫丘から大官大寺跡へ向かう途中で撮影。「あすか夢の楽市(農産物直売所)」付近から香具山(天香具山)を望む。奈良らしい風景が続くところ。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気ブログランキ…

甘樫丘にある”甘樫茶屋”

甘樫丘にある”甘樫茶屋” 甘樫丘にある『甘樫茶屋』。小説に出てきそうな店名がいい。周りにはここ以外殆どお店がない。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+Summilux 35mm f/1.4(2nd)である。 人気ブログランキング

甘樫丘に置かれた万葉歌碑

甘樫丘に置かれた万葉歌碑 甘樫丘の中腹に置かれた万葉歌碑。詠み手の志貴皇子は天智天皇の皇子であった。万葉集には、志貴皇子の歌が6首載せられている。そのうちの一つがこの歌碑のもので、「采女の袖吹きかへす明日香風 京都(みやこ)を遠み いたづらに…

甘樫丘からの遠景(その3)

甘樫丘からの遠景(東側) 甘樫丘から見た東側の遠景。御破裂山(ごはれつやま)や多武峰へと続く風景。御破裂山は、談山神社を南山麓に擁し、「天下に事変あれば事前にこれを察知し鳴動する」と伝えられる山である。撮影機材は、LeicaMMonochrom(Typ246)+Su…

甘樫丘からの遠景(その2)

甘樫丘から耳成山と香具山を望む 甘樫丘からは、大和三山を全て見渡すことができる。同時に往時の藤原京を一望することができたはずである。まさに藤原万葉の世界を堪能することができる最適な場所でもある。写真には、中央に耳成山が、右手には木に少し隠れ…

甘樫丘からの遠景(その1)

明けましておめでとうございます。写真は甘樫丘からの遠景。中央に見えるのは大和三山の一つである畝傍山。その奥には二上山が伺える。かつて栄えた藤原京をこの丘からは一望できる。古都奈良の名残を感じさせる素晴らしい眺め。本年もよろしくお願いします…