古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

薬師寺東塔の竜車

薬師寺東塔の竜車 薬師寺東塔の相輪部分には、最も最上部に宝珠と竜車という写真のような形をした球体が備え付けられている。蓮の葉のようなイメージである。宝珠は、仏舎利(釈迦の骨)が納められるところであり、竜車は奈良時代から平安時代の高貴な者の乗…

薬師寺東塔の水煙(オリジナル)

薬師寺東塔の水煙(オリジナル) 現在も一般公開中の薬師寺東塔水煙。これは本物の水煙で天女が舞う意匠が素晴らしい。「水煙」とは本来火炎の形をしているが、天変地異による火災などを防ぐため、あえて「水」の文字を使い、「水煙」と命名された。撮影機材…

薬師寺東院堂の四天王像

薬師寺東院堂内の仏像 薬師寺東院堂の四天王像を撮影。ここでは外からしか撮影が許可されていない。最近は聖観音像さんもすっかり写真撮影がしにくくなってしまい残念である。今回撮影した仏像は、薬師寺の木造四天王立像で、鎌倉後期四天王像を代表する遺品…

薬師寺東塔の美しい屋根

薬師寺東塔の美しい屋根(レタッチ後) 90mmレンズで撮影した薬師寺東塔の屋根の構造。50㎜よりもグッと寄った感じの写真。どの位置から見ても幾何学的でバランスの良さを感じる東塔。僕はこの屋根裏の整然と並んだ梁がいつも美しいと感じる。撮影機材はLeic…

薬師寺回廊を僧が行く

薬師寺の回廊を歩く僧 薬師寺東院堂付近の回廊を歩く僧を撮影。僧服と寺院の回廊は良く似合う。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+Wollensak Velostigmat 90mm F4.5である。Wollensak社はアメリカのレンズメーカー。第二次世界大戦によりドイツからのレンズ…

薬師寺回廊の陰影(その2)

薬師寺回廊の陰影 連子窓が美しい薬師寺の複廊。床面に差し込んだ柔らかい日差しが美しい。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summicron 50mm f/2(沈胴タイプ)である。 人気ブログランキング

薬師寺回廊の陰影

薬師寺回廊の陰影(その2) 夕刻の薬師寺回廊の陰影。この写真では落ち葉とともに礎石の上に建っている木柱も入れてみた。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summicron 50mm f/2(沈胴タイプ)である。 人気ブログランキング

薬師寺回廊の落ち葉

薬師寺回廊の落ち葉 夕刻の薬師寺回廊の陰影は美しいと感じる。回廊の屋根の陰影と落ち葉を撮影。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summicron 50mm f/2(沈胴タイプ)である。 人気ブログランキング

薬師寺玄奘塔付近の菩提樹

薬師寺玄奘塔の菩提樹 薬師寺玄奘塔に向かう途中にある菩提樹。陰影が美しいと感じた時間であった。 撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。

薬師寺玄奘塔の回廊

薬師寺玄奘塔の回廊 薬師寺には回廊が多い。その回廊も整然としていて見ていて心地が良い。古代の人々が考えた一種の廊下にあたる回廊。等間隔の木柱も美しいくバランスが良い。 撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherica…

薬師寺玄奘塔にて

薬師寺玄奘塔にて 薬師寺境内の中心部からやや離れた北側の敷地に玄奘塔がある。建立されたのは、1991(平成3)年であり、まだ新しさの残る建造物である。法隆寺東院夢殿を思わせるような八角形の御堂を持ち、奥には平山郁夫筆のシルクロードの巨大な絵画「…

好きなライカのレンズ10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」。今回は、僕のお気に入りのライカのレンズ10選と題して記事を書いてみた。もちろんLeitz社・Leica社製造のレンズばかりでなく、ライカのバルナック型、M型のカメラで使えるレンズも含めていて、僕が使ったことの…

薬師寺與樂門の留め具

薬師寺與樂門にて 薬師寺與樂門の留め具。こちらの留め具は、境内に向かって左側の扉のもの。日射しがやや強めに差し込んだワンシーン。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。 人気ブログランキング

薬師寺與樂門の釘隠し

薬師寺與樂門の釘隠し 薬師寺與樂門の留め具に続き、こちらも巨大な釘隠し。京都御苑の蛤御門でも同じような形の釘隠しを見たことがある。日本の伝統的な意匠なのかもしれない。ユニークなデザインだと思う。モノクロームでは、釘隠しの金属の質感がよくあら…

「私が薬師寺にハマる10の理由」

薬師寺與樂門の大きな留め具 今回のお題は,はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」。僕がこのところずっと被写体にしている薬師寺にスポットをあてた。 「私が薬師寺にハマる10の理由」 白鳳文化期の歴史的遺産を多く残している 薬師寺東塔…

薬師如来台座の文様

薬師寺金堂薬師如来の台座の文様 薬師寺の薬師三尊像のうち、真ん中の薬師如来像は、薬師寺創建当初より金堂に祀られている薬師寺のご本尊である。その台座の解説を薬師寺の公式サイトから引用すると、 薬師如来の座る宣字形(せんじがた)台座は、類例を見…

薬師寺境内に咲く花(その2)

薬師寺境内に咲く花 薬師寺境内に咲く白い花。花の名前は「ロマンゴールド」という。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。 人気ブログランキング

薬師寺境内の鐘楼

薬師寺境内の鐘楼 薬師寺境内にある鐘楼にて撮影。手前の木柱の木目を強調しつつ、背景の釣鐘を撮影。このレンズのアウトフォーカスが大変美しいと感じる。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。 人気ブログ…

薬師寺大講堂の木柱

薬師寺大講堂にて 薬師寺大講堂にて撮影。木柱の木目が薄っすらと浮かび上がっていて経年変化を感じる。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。 人気ブログランキング

薬師寺東側回廊木扉の陰影

薬師寺回廊の木扉 午後からのやや西日が強めだった日の撮影。薬師寺東側の回廊の木扉の陰影が美しいと感じたシーン。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。このレンズ、結構強かった日射しにもかかわらず白飛…

薬師寺東院堂前にて

薬師寺東院堂前にて まだ紅葉の季節には早すぎるが、青々としたモミジの葉も心地が良い。日中は暑いが、夕刻は少しずつ秋を感じさせる季節になってきたこの頃である。撮影機材はLeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Asphericalである。こ…

薬師寺境内の木々と枯れ葉

薬師寺境内の木の葉 薬師寺境内の木々と枯れ葉。西日があたる回廊付近にて撮影。「滅びの美」という表現を写真家の入江泰吉さんはよく使われた。こういったシーンには、僕はそういったものを感じてしまう。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+NOKTON Vintage…

薬師寺玄奘塔境内の石床の意匠パターン

薬師寺玄奘塔境内の石床の意匠 薬師寺玄奘塔境内の石畳の意匠を撮影。シルクロードをイメージさせるようなデザインである。石畳の床面にこの意匠が等間隔に配置されていて美しい。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Jupiter-8 50mm f/2である。 人気ブログ…

薬師寺玄奘塔にて

薬師寺玄奘塔にて 薬師寺の與樂門を出て、少し北東の方角へ歩いていくと大門がある。そこをくぐり真っすぐ進むと法隆寺夢殿のようなイメージの建造物である玄奘塔が見えてくる。写真はその玄奘塔の手摺り部分を撮影。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Jupi…

薬師寺境内の植物

薬師寺境内の植物 薬師寺の境内に咲く植物。白式部の花であろうか。撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Jupiter-8 50mm f/2である。 人気ブログランキング

薬師寺創建の由来を記した檫銘

薬師寺東塔の由来を記した檫銘 薬師寺東塔の相輪部には銘文が記されていて、檫銘は天武天皇即位8年11月12日、天武天皇の皇后である鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)〔後の持統天皇〕の病気平癒を願って薬師寺創建を発願したことが書かれている。…

薬師寺東塔の古材(その4:古代釘)

薬師寺東塔に使われた古代釘 薬師寺東塔の古材、今回の展示は古代釘である。1000年以上も錆びない釘というのは、そうあるものではない。どこにその秘密が隠されているのか。以下は、薬師寺西塔再建を支えた「千年の釘」というサイトの記事からの引用である。…

薬師寺東塔の古材(その3:肘木)

薬師寺東塔の古材(肘木) この写真は、薬師寺東塔の二層の裳階部分に使用されていた肘木である。「肘木」とは、コトバンクを引用すると、肘木とは、 宮殿・社寺などの建築の組物を構成する一つの要素。斗(ます)や桁(けた)を支える横木のこと。横方向の…

薬師寺東塔の古材(その2:巻斗)

薬師寺東塔の古材(巻斗) 薬師寺東塔の古材シリーズ、今回は巻斗(まきと)という部材。巻斗とは、肘木の上に用いる小さい斗(ます)のことをいう。斗は位置と形によって名がつけられている。柱上にあるものを、前回の記事に出てきた大斗(だいと),肘木上の…

薬師寺東塔の古材(その1:大斗)

薬師寺東塔の古材(三層 大斗) 写真は現在薬師寺西僧坊で特別に一般公開されている薬師寺東塔に使われてきた古材の一つ(三層で使用された大斗)である。古代の建造物が、瓦により屋根が重くなったことは、建物に様々な部分に問題を引き起こした。以下建築…