古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

宅飲み(その6)

日本酒『三諸杉(菩提酛)』とう巻き、生麩の田楽で宅飲み 今週も引き続き、宅飲みシリーズ。日本酒は、今西酒造の「三諸杉(菩提酛)」。酒蔵は日本最古の神社「大神(おおみわ)神社」の近くにあり、奈良県三輪は「酒の神が鎮まる地」とされている。ラベルの…

経年変化した白壁の魅力(薬師寺)

エルマリートC40㎜ f2.8で撮影した薬師寺大門横の白壁 エルマー35㎜ f3.5で撮影した東大寺付近の白壁 薬師寺大門につながる白壁は経年変化のため、大変歴史を感じさせる土壁になっている。薬師寺から唐招提寺へ向かう参道沿いの白壁の風情も好みだが、こちら…

写真家鬼海弘雄さんを偲ぶ

鬼海弘雄さんのエッセイ集と僕のハッセルブッラドカメラ(500C/M) 昨年(2020年)10月19日未明、写真家の鬼海弘雄さんが他界された。鬼海弘雄さんについては、東京・浅草寺で撮られた独特なポートレイトが有名である。僕が鬼海さんに興味を持ったのは、ハッセ…

宅飲み(その5)

美味しい日本酒『百樂門』としょうがの奈良漬で宅飲み 再び今週のお題「雨の日の過ごし方」。雨が続くのかと思いきや、しばらくはずっと晴れの予報。それでも不要不急の外出は控えたい。そうなるとやはり楽しみは宅飲み。 今回の日本酒は、「菩提酛仕込み」と「…

秋篠川から望む薬師寺のツインタワー

秋篠川から望む薬師寺の東塔と西塔 薬師寺から唐招提寺へ向かい、南大門を過ぎてさらに東へ進むと秋篠川に出る。この川は、あまり大きな川ではないが、奈良市内の大渕池を源流に大和郡山市へと流れ、佐保川に合流している。秋篠川から薬師寺の方へ目を向ける…

洋書『LEICA&LEICAFLEX LENSES』を購入

先日、『LEICA&LEICAFLAX LENSES』というライカのオールドレンズに関する洋書を購入した。この本は、どこだったか、中古カメラ屋を巡っている中で見かけた本で、何だかよさげな本だと思っていた。実際手に取ってみると、全て英語で書かれている点を除けば、…

宅飲み(その4)

旨口の日本酒『猩々』と豚しゃぶとお豆腐で宅飲み 今週のお題は「雨の日の過ごし方」。雨の日は、家で過ごす時間が増えてしまう。好きな写真撮影にこのところ中々行けないのがもどかしい。最近では、もはや花金という言葉は何処へやら。僕自身、飲み会は昨年…

雨の薬師寺中門と階調表現

雨の日に撮影した薬師寺中門。石階段が夕刻の淡い光に反射して美しく見えた。奥には南門が写っている。500pxにこの写真を投稿して、あるフォトグラファーにコメントをいただいて気付いたのであるが、石階段の白黒の階調が少しずつ変わってきていることが分か…

薬師寺東院堂前のおみくじ

薬師寺東院堂は、以前このブログで紹介したことがある。ここではおみくじを引くことができる。そのおみくじを結ぶ習慣が日本にはある。少し調べてみたら、以下のサイトに答えがあった。太宰府天満宮の神職さんからの回答を引用する。 特に決まりはございませ…

宅飲み(その3)

春雨とパクチーのサラダと茹で鶏で宅飲み 今週のお題は「やる気が出ない」。この頃は外へ行くこともままならず、好きな写真撮影も控えていて気持ちが前向きにはならない、やる気が出ないご時世である。しかし、かつて奈良時代もそうであったように、疫病の流…

ガラスへの映り込みとモノクローム写真

ガラス戸への映り込み ライカMモノクロームを導入して一か月が過ぎた。このカメラの扱いには少し慣れてきた。ただ、適正な露出で写真を撮ることがまだまだできていないと自分では感じている。量をもっと撮らないと感覚がつかめてこないと思っている。最近は…

薬師寺東塔南側の側面

薬師寺東塔は「三重塔」である。しかし、どうみても六重塔に見える。例えば興福寺の三重塔は、まさに見たままの屋根が三つの三重の塔である。この稀に見る巨大な三重塔は三つの裳階を加えることで、より美しく見えるよう考えられている。古代の人々は、いっ…

宅飲み(その2)

今週のお題「おうち時間2021」。新型コロナウィルスの感染が収まらない中、巣ごもりの日々における楽しみの一つ、前回に続き宅飲みの第二弾を記事にする。僕は日本酒が好きで、お酒の中でも最も嗜んでいると思う。何といっても和食に合うというところが良い…

薬師三尊像のうち薬師如来像

薬師寺金堂には、薬師三尊像が鎮座する。三つの著名な仏様のうち、今回の写真に載っているのは、中央の薬師如来像である。その巨体からしても御利益のありそうな仏様である。写真が外からしか撮れないので、薄っすらとしか仏様の顔が拝めない。 薬師寺の僧た…

宅飲みを楽しむ

日本酒と味噌と鴨肉で宅飲み このGWは巣ごもりの日々でずっと家にいることがほとんであった。写真は宅飲みの一例。ここ一年以上居酒屋に行っていない。好みの日本酒は、奈良県橿原市の喜多酒造の『御代菊』。日本清酒発祥の地、奈良の正暦寺で分離された酵母…

薬師寺東院堂の基壇

薬師寺東院堂はもともとは奈良時代に建立された建造物で、後に鎌倉時代に再建され現在に至っている。以下、薬師寺の公式サイトからの引用である。 東院堂は、養老年間(717~724)に長屋王の正妃である吉備内親王が母の元明天皇の冥福を祈り建立しました。 …

謎のズミクロン50㎜レンズ(2nd)

現在撮影によく使っているのが、ライカのズミクロン50mmの第二世代タイプである。1969年にリニューアルされた5群6枚構成のレンズである。0.7mまで寄れるのが僕のお気に入りの部分で、レンズのヘリコイドや絞りの操作もスムーズな個体である。ただ、不思議な…

薬師寺勧進所のガラス戸

新型コロナウィルスの感染予防措置の一環として、薬師寺の名物といってもいい法話が現在中止になっていることが多い。薬師寺のお坊さんたちは、話術に優れ、この法話を何度か聞いたことがあるが、大変面白い。法話の日程など詳しくは薬師寺さんへ直接問い合…

薬師寺に咲く白牡丹

薬師寺境内には、多くの春牡丹が4月~5月にかけて咲いている。春牡丹は一般的な品種で、春と秋に花をつける二季咲きの寒牡丹や冬牡丹(1月~2月に開花する)などの種類がある。著名な白居易の『長恨歌』で登場する楊貴妃は、玄宗皇帝の寵愛を受けたことで…

薬師寺金堂と雨の境内を歩く僧

夕刻の薬師寺。まもなく拝観時間が終わろうという時間帯だった。薬師寺の南門から入ってこられた傘をさしたお坊さんが、ゆっくりと今度は中門をくぐられ、薬師寺金堂へ向かって歩き始めた。とっさに後姿を追って撮影したのがこの写真。人との対比で金堂の大…

雨の日の薬師寺東側回廊

この日も雨であった。最近は梅雨でもないのに雨の日が多い。雨の日に美しいと思うのが、寺院の屋根瓦の仄白い反射光である。被写体は薬師寺東塔横の東側回廊の屋根である。長く美しく配列された屋根瓦が、雨に濡れて淡い光を放っていた。撮影機材は、ライカM…