古都の名残を求めて

古都の名残を求めて

古都奈良の雰囲気の残る場所をフィルムやデジタルで記録したモノクローム写真のブログです。

薬師寺鬼追式_2024(その1)

薬師寺鬼追式_2024(その1)

先月末に薬師寺鬼追式に行ってきた。奈良の毎年恒例の行事である。写真は、薬師寺東塔を取り囲むようにぐるりと配置された献灯の小さな灯りを撮影したものである。それぞれにその方々の思いが書かれていて、この行事の大切さを感じた。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Leitz Summrit 50mm f/1.5

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雨の日の法隆寺境内(梅花編)

雨の日の法隆寺境内(梅の花)

そろそろ桜の季節だが、法隆寺境内の梅花が美しいと感じたワンシーン。大講堂の横、回廊の曲がり角にある梅の木である。雨の日の撮影のため、滴のしたたりも良かった。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Nikkor P.C. 85mm f/2(LTM)

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雨上がりの石階段

雨上がりの法隆寺西大門石階段

雨の日の法隆寺西大門付近を撮影。写真はNikkor P.C. 85mm f/2レンズで雨上がりの石階段を撮ったもの。形の違う石を組み合わせた部分をクローズアップ。85ミリレンズ独特の奥行となった構図。ボケ味もこのレンズはきれいだと感じる。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Nikkor P.C. 85mm f/2(LTM)

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法隆寺五重塔と白梅

法隆寺五重塔と白梅

雨の日の法隆寺五重塔。前景には大講堂の東横に咲いている白梅である。雨の滴る白梅もなかなか美しいと感じたシーンであった。レンズはNikkor P.C. 85mm f/2を使ってみた。法隆寺の境内が広いため、使い勝手の良いレンズとなった。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Nikkor P.C. 85mm f/2(LTM)

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写真を習慣にする:粘りと根気

Hatenaブログの今週のお題「習慣にしたいこと・していること」について、少し書いてみようと思う。昨年度からずっとこだわっていることは、写真を撮ることを続けるという習慣である。僕にとっては、このことがまさに「習慣にしたいこと・していること」となる。

写真を撮ることについては、二つのことを心掛けるようにしている。一つはテーマを持つこと、一つはフィルムカメラでの撮影を止めないことである。どちらも粘りと根気が必要なため、続けることが時々苦しくなることがある。

一つ目のテーマを決めるについて、僕がいまテーマにしているのは古都奈良の名残を求めることである。法隆寺での撮影はその一つであるが、奈良県の複数の寺院をテーマに自分なりに現在の奈良の記録を残しているという部分もある。現在ではSNSの広がりにより、写真のアート的な部分が強調されることが多いが、僕は写真の記録の部分にこだわっている。特にモノクロームで写真を撮ることは、余計な色彩を削ぎ落すことができ、陰影によって古都奈良をシンプルに記録にすることができる。

LMM(Typ246)+Leitz Summaron 35mm f/3.5レンズとフード

二つ目のフィルムカメラで撮影することを止めないについては、最近のフィルム価格の高騰が痛い部分はもちろんあるが、それでもフィルムで撮り続けようと自分の中ではこだわりを持っている。昨年度の目標「年間50本を撮る」は、目標を達成できず、20本ほどで終わってしまったが、フィルム撮影は今も続けている。

撮影機材は主にハッセルブラッド500C/Mとプラナー80ミリレンズの組み合わせである。キャノン7やライカのバルナック型も使っているが、やはり正方形の6×6の構図が断然良いと自分では思っている。また、フィルムで撮る写真は、デジタルで撮影した写真とは別物であると考える。同じアート写真作品として見たとしても、表現方法が全く違うと感じる。現像して、手焼きして引き伸ばし、その過程で覆い焼き、焼き込みを何度も行ったり、複数のフィルタを使ったりして一つの写真を仕上げる。さらに現像液に浸す時間の増減で作品ががらりと変わってくる様などは、デジタルでは表現できない部分でもある。したがって、フィルムとデジタルは、そもそも全く別次元の写真表現だと僕は思っている。

フィルム写真のネガのコンタクトシート

この二つを続けるのは、粘りと根気がいる。テーマにこだわると、時々飽きが来ることもあり、別の被写体を探したりする。フィルムも今の時代には合わない、スローなプロセスによって成り立つ写真表現である。時間がとてもかかる。しかし、何事も粘りと根気がないと続かないと思っている。今回のテーマ「習慣にしたいこと・していること」について、いま自分が気を付けていることはこの二つだと改めて振り返ってみた。

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ライカレンズの魅力: Leitz Summaron 35mm f/3.5で見る世界

LMM(Typ246)+Leitz Summaron 35mm f/3.5レンズ

このところいわゆるズマロン三半の愛称で呼ばれているLeitz Summaron 35mm f/3.5レンズを見直している。結構前にこのレンズを手に入れたものの、ズミクロン35ミリf/2の6枚玉やエルマー35ミリレンズなどを持ち出しているうちに、出番がなくあまり使わなくなっていたレンズであった。

しかし、先日東大寺や石上神宮で何枚か撮影した時の陰影ある写真が、良いイメージで頭の片隅に残像として残り、それ以降このレンズをメインに持ち出すようになった。撮影機材はいつものLMM(Typ246)で、ズマロン三半を装着するとそのスタイルも精悍そのもので粋な感じがする。

Leitz Summaron 35mm f/3.5は、スクリューマウントのものを含め4種類製造されている。所有のLeitz Summaron 35mm f/3.5レンズはM型後期のものである。中村信一さん著作の『新M型ライカのすべて』には、この後期型のレンズについて、以下のような記述がある。この書籍から引用してみた。

後期の(シリアルナンバー)150万台になると、ライカM2に対応するようにカムを変更している。しかし、その数は少なく、知られていない隠れた珍品レンズなのである。M2以降のモデルにセットすると、35mmのフレームが現れる。

鏡胴のスタイルも前期よりスッキリしたものとなっていて、赤い大きめの指標(レンズ用取付指標 Red dot)が付いている。ここからは、このレンズで撮影した写真を掲載する。

東大寺大湯屋の白壁に映る陰影

石上神宮境内にある池の水面と陰影

法隆寺西院伽藍西回廊の木柱と木目

法隆寺西院伽藍の金堂と曇り空

全ての写真の撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm(M) f/3.5

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法隆寺西院伽藍の歩廊にて

法隆寺西院伽藍の歩廊にて(Summaron 35mm f/3.5レンズ)

法隆寺西院伽藍の西側に位置する歩廊にて撮影。床面が少し斜めに傾いて見えるが、法隆寺の境内自体が再建時に丘陵を削った緩やかな斜面の上に築かれているため、実際に東西の歩廊を歩いてみると、水平ではなく、斜面になっていることに気付く。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm(M) f/3.5

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法隆寺三経院の木材の美しさ

法隆寺三経院にて撮影

法隆寺三経院にて撮影。この建造物の欄干の木材の曲線が美しい。以前同じようなシーンを法隆寺東室で撮影したが、その時のレンズElmarit-C 40mmレンズよりSummaron 35mmレンズの描写の方が相当優れていると感じた。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm(M) f/3.5

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hasselphoto201909.hatenablog.jp

法隆寺三経院付近の巨大な松の木

法隆寺三経院付近の巨大な松の木

法隆寺西大門をくぐって真っすぐ参道を進む。その途中で左手奥に西円堂という夢殿に似た建造物が見えてくる。そのまま左に曲がって進むと三経院が現れる。この三経院の手前に写真の巨大な松の木が聳え立ち、独特の幹の形を持つことから大変印象に残る松の木である。石燈籠とのセットがまた古都の名残を感じさせて良いと思う。

撮影機材:LeicaMMonochrom(Typ246)+Summaron 35mm(M) f/3.5

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